コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
そんなあたしを、那央はさらにきつく抱きしめる。
「……縁だってわかった時、本当に心臓が止まるかと思った。我を忘れてあいつに殴り掛かるところだったよ。
絶対縁のこと守るって誓ったのに、危ない目に合わせちまって……情けねーよ、自分が」
力無い声に、きゅうっと胸が締め付けられる。
那央がこんなにあたしのことを想ってくれているのはすごく嬉しいけど、同時に彼を責めさせてしまって苦しい。
「那央はなんにも悪くないよ。ていうか、助けてくれたじゃん!
那央のこと呼んでたら本当に現れたから、テレパシーかと思っちゃったよ。アクションもののヒーローみたいで、すごいカッコよかった!」
明るい調子でそう言い、顔を上げて笑ってみせた。
鼻先にある彼の綺麗な顔が、申し訳なさを残しながらも微笑む。
「どうして縁はこんなとこにいたんだ?」
「あ……舞花に会いに行ってたの。なんかちょっと、一人でいたくない気分だったっていうか……」
おとなしく家で待っていれば、こんなことにならなかったのに。
罪悪感と後悔からごにょごにょと言葉を濁すあたしに、那央はまた眉を下げる。
「……縁だってわかった時、本当に心臓が止まるかと思った。我を忘れてあいつに殴り掛かるところだったよ。
絶対縁のこと守るって誓ったのに、危ない目に合わせちまって……情けねーよ、自分が」
力無い声に、きゅうっと胸が締め付けられる。
那央がこんなにあたしのことを想ってくれているのはすごく嬉しいけど、同時に彼を責めさせてしまって苦しい。
「那央はなんにも悪くないよ。ていうか、助けてくれたじゃん!
那央のこと呼んでたら本当に現れたから、テレパシーかと思っちゃったよ。アクションもののヒーローみたいで、すごいカッコよかった!」
明るい調子でそう言い、顔を上げて笑ってみせた。
鼻先にある彼の綺麗な顔が、申し訳なさを残しながらも微笑む。
「どうして縁はこんなとこにいたんだ?」
「あ……舞花に会いに行ってたの。なんかちょっと、一人でいたくない気分だったっていうか……」
おとなしく家で待っていれば、こんなことにならなかったのに。
罪悪感と後悔からごにょごにょと言葉を濁すあたしに、那央はまた眉を下げる。