コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
小柴くんと舞花はとってもいい雰囲気で、見てるこっちがホクホクしちゃうくらい。

楽しくまったりと飲んだり食べたりしながら、話はこの間の不審者のことへ変わる。



「えっ、縁が襲われそうになった!?」

「そうなんだよ……もうびっくり」

「昔、男子や先輩のこと殴ってた縁が!?」

「失礼な」



舞花の発言に、ぶっと吹き出す那央。

あの時はめちゃくちゃ心配してたくせに……笑うなよ。



「本当に無事でよかったよ~!」

「うん……。ああいう時ってパニックになっちゃって、何も出来なくてダメだね」

「でも護身術覚えとくのに越したことねーぞ。相手の足踏み付けるだけでも怯ませられるんだから」



ビールをくいっと喉に流し込む那央の言葉に、小柴くんもから揚げを頬張りながら頷いた。



「じゃあ簡単な護身術教えてよ」



舞花が言うと、那央が小柴くんの脇腹を肘でつつく。

“お前が教えてやれよ”とでも言いたげに。

はっとした小柴くんは、から揚げをごくんと飲み込んでサッと立ち上がった。

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