コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
……そうして、この世界の空気を初めて吸った赤ちゃんは──。
「おめでとうございます! 元気な女の子ですよ~」
ものすごく小さくて、真っ赤な顔で元気いっぱいに泣く、可愛い姫だった。
この時の身体の奥から湧き上がる感動は、もう二度と得られないかもしれない。
疲れきった顔に涙を浮かべて微笑む縁と喜び合った瞬間も、初めて抱き上げたわが子の重みも。
親になった瞬間の喜びと責任は、絶対一生忘れない。
──名前は、俺達から一文字ずつ取って“ゆな”にした。
単純だよな。まぁでも、響きが可愛いからいいんだ。
あれから三ヶ月が経つ今日も、俺達の姫は元気に泣いている。
「ゆな、ごめんごめん。お腹減ったねー」
縁もすっかりママらしくなって、ゆなの望んでいることがだいぶ読み取れるようになってきたらしい。
ちっちゃいゆなを抱き上げて笑う彼女に、俺も自然と笑みがこぼれる。
「お前らと離れなきゃいけないなんて辛いよ」
仕事に行く準備をして、縁の腕に収まる愛らしい姫の柔らかな髪を撫でると、縁はぷっと吹き出す。
「おめでとうございます! 元気な女の子ですよ~」
ものすごく小さくて、真っ赤な顔で元気いっぱいに泣く、可愛い姫だった。
この時の身体の奥から湧き上がる感動は、もう二度と得られないかもしれない。
疲れきった顔に涙を浮かべて微笑む縁と喜び合った瞬間も、初めて抱き上げたわが子の重みも。
親になった瞬間の喜びと責任は、絶対一生忘れない。
──名前は、俺達から一文字ずつ取って“ゆな”にした。
単純だよな。まぁでも、響きが可愛いからいいんだ。
あれから三ヶ月が経つ今日も、俺達の姫は元気に泣いている。
「ゆな、ごめんごめん。お腹減ったねー」
縁もすっかりママらしくなって、ゆなの望んでいることがだいぶ読み取れるようになってきたらしい。
ちっちゃいゆなを抱き上げて笑う彼女に、俺も自然と笑みがこぼれる。
「お前らと離れなきゃいけないなんて辛いよ」
仕事に行く準備をして、縁の腕に収まる愛らしい姫の柔らかな髪を撫でると、縁はぷっと吹き出す。