きみの声を聞かせて



「強すぎる」



「……あちゃー。実は俺、スリーポイントあんまり好きじゃないんだよね」



あははと笑いながら頭を掻く渚くん。



勝負しようって言ってきたの渚くんなのに、スリーポイント苦手だったのーー!



「だから言っただろ。入らないと思うけどって」



わたしは翔矢くんの言葉になるほどと思いながらコクンコクンと頷く。



「ちょっと夏帆ちゃんまで!なんで頷いてるの!俺は次は絶対決めるんだから!」



その後も2本目、3本目、4本目とスリーポイント勝負は



わたしも渚くんも入らないまま続き……。



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