きみの声を聞かせて
「やった!夏帆ちゃん!やっと入ったよ!」
渚くんの出してきた右手にわたしも右手を出してハイタッチをした。
「終わったな。でも順番的には渚が最後だからジュース奢りは渚な」
「ちぇーー!分かったよ!二人とも何がいいの?」
悔しい顔をしながらも、負けをあっさり認めている渚くん。
え?本当に渚くんが買ってくれるの?
順番的にはわたしの方が先だけど、
回数的には一緒だし渚くんに買ってもらうのはと思いながら1人でワタワタする。