きみの声を聞かせて
「休憩の時間しか見なかったけど、今日のあんたはのびのびとやってて楽しそうだったじゃん。
この間と全然違った」
男バスのボールカゴに2つボールを入れながら言った翔矢くんに
やっぱり口で言わないで、プレーで示したことに間違いはなかったと思えた。
ただ、さっきから気になったことがひとつ。
わたしもボールを女バスのボールカゴに入れると、頬を少し膨らませて翔矢くんを見た。
「んだよ?そんな顔して。
今そんな顔するほど嫌なこと言ったかよ?」
わたしはその言葉にコクンと頷く。