きみの声を聞かせて
「分かった。早速一年生大会の方もエントリーしておくから。
一年生大会は後にも先にもこの一度きりの大会だからな。
一緒に上を目指していこうな」
((はい))
と口を動かしながらわたしは頷いた。
こうして、わたしのバスケ生活は再び始まって
両親をはじめ、麻美、渚くん、それから女バスのみんながバスケ部に入ったことを喜んでくれて
わたしを弱気にさせていた黒い靄(もや)が少し消えた気がしたんだ。