きみの声を聞かせて
「静かにして下さい!とりあえずこっちで考えたのはよく劇で使われてるグリム童話でいいかなって思ってるんですけど
王道のシンデレラや白雪姫ではなく、今回は『ラプンツェル』にしようかなと思います!」
文化祭。もうそんな時期なんだ。
でもここの学校は遅めなのかな?来月は10月だし。
みんなは今度は『ラプンツェルなんて髪が長いことしか知らない』『あの金髪のでしょ?』と言い出す。
「やっぱりな!それを見越して俺たち二人は『ラプンツェル』にしたわけ!
それにみんなちゃんと聞けよ!ラプンツェルって登場人物がめちゃくちゃ少ないから
ほとんどの奴が準備は大変だけど裏方に回れるんだぜ!
増やすにしても盗賊とか城の近くに住んでる人とか脇役だから台詞も少ないし!絶対良くね?!」
と今度は男子の文化祭実行委員がラプンツェルをみんなに推していく。