きみの声を聞かせて



「ラプンツェル!きみはここから出ることをずっと考えていたんだろ!



俺のために一生言いなりなんてそんなことする必要ない!」



痛みを耐えながら、でも必死になって抵抗してくるフリンライダー役の渚くん。



「だったらあなただってここで犠牲になる必要なんてない。



絶対わたしの力であなたを助ける……」



わたしは金色の髪をフリンの傷に当てて傷を癒やそうとした。



だけど……



ージャキ!



フリンは近くにあったはさみに手を伸ばし、最後の力を振り絞って、髪の毛をばっさり切った。



「やめろーーーーー!」



その瞬間、響き渡ったのはゴーテルの声。



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