きみの声を聞かせて



「ちょっと夏帆ちゃん!謝るのは俺の方だよ!



俺の方こそごめん!



髪切ったんだね!いつもの夏帆ちゃんじゃないからびっくりして、テンパった夏帆ちゃんにまで頭が回らなかった」



全然怒りもせずに、渚くんはむしろ謝ってくれて自分のせいだと言う。



わたしはフルフル首を横に振っていると、



「ちょっと!夏帆!私にくらい髪切るの言ってくれたっていいじゃーん!



上から見てて、びっくりして台詞飛んじゃったよー!」



麻美は最初はそう言ってたけど、でもショートも似合うねと笑顔で言ってくれた。



「物語にも忠実でしょ?私と夏帆ちゃんのドッキリだよっ!ねっ?」



と話を聞いて入ってきた真奈美ちゃんに小さく頷くけど、渚くんと麻美からは大ブーイング。



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