きみの声を聞かせて
「ありがとう。
そう言えば、今日だいぶ泣いたでしょ?目がすごく腫れてるわよ。
ベッドで休みながら、目の上に保冷剤置いて冷やしたら?」
確かに、瞼がまた泣いたからいつもよりずっと重く感じる。
それに図書室の床で寝たからか、寝たのに全然疲れが取れない。
お母さんにタオルで包まれた保冷剤を受け取るとわたしは少しだけ寝るねと別のルーズリーフに書いた。
「ゆっくり休んで。夕ごはんができたら起こしにいくから」
わたしは首を縦に1回動かすと、保冷剤を持って自分の部屋に向かった。
部屋に着いても、電気はつけずベッドにそのまま倒れこんで
目の上に保冷剤を載せると、そのままわたしは目を閉じた。