きみの声を聞かせて
放課後。
部活の休憩時間になると、気を張っていた気持ちを落ち着けて
反対側のコートで練習している男バスを見ながらゴクゴクとスポーツドリンクを飲み干す。
「星くん、やっぱすごいよねー!
あたし全然シュート外してるところ見たことない!!」
「私もないかも!あのシュート放つ瞬間すっごくかっこいいよねー!」
すごいなぁ……。
女バスのみんなから見ても翔矢くんは凄い人なんだ。
そんな人にわたしはこ、恋しちゃったなんて……。
翔矢くんにこの気持ちに振り向いてもらえる、もらえないなんて考えてない。