きみの声を聞かせて
それでも、翔矢くんがあーやってTシャツの袖で汗を拭いながら頑張ってる姿を見ると
わたしも頑張らなくちゃ!って翔矢くんは全然気付いてないだろうけど、力をもらえる。
ドキドキ。
今まで、バスケ、バスケってそれだけを考えて過ごしてきたから分からなかったけど
恋ってこんな感じなんだって初めて知った。
「休憩おしまい!みんなコートに入って!試合形式するよー!」
「「はいっ!」」
わたしは立ち上がると、軽く体を動かすとコートに足を踏み入れた。