きみの声を聞かせて




そう言いながら、イルミネーションから目を離さない翔矢くんにわたしも確かにと思わず共感してしまった。



こんな綺麗なイルミネーションを見れたことも嬉しいけど



それよりも嬉しいのは翔矢くんと一緒にこのイルミネーションを見れたこと。



今日、翔矢くんはわたしのしたいこと全部付き合ってくれた。



だから感謝しないとな。



((翔矢くん、今日は一緒に出掛けてくれてありがとう))



わたしはスマホに打ち込むと、翔矢くんに向けた。



「俺も今日来れて良かった。また来年も今日みたいにイルミネーション見に来ような」



翔矢くんの言葉にわたしは大きくコクンと頷いた。



来年も、再来年も、イルミネーションは翔矢くんと二人でみたいな。



わたしは心の中でそう思いながら、繋がれた右手をぎゅっと握り返した。



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