きみの声を聞かせて



「夏帆のせいで、お母さんの心もズタズタよ!



しばらく夏帆の顔なんか見たくないからどっか行って!!」



そこまで言われてしまったらもうこの家にはいられない。



わたしはかばんを持ったまま家を飛び出した。



お母さん



お母さん



わたしが話せなくなってごめんなさい。



お母さんを頼ってごめんなさい。



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