きみの声を聞かせて
しばらく経つと太陽が姿を消して、少しずつ辺りが暗くなっていく中
ーダンッダンッ
とリズムよくコンクリートにボールを打ち付ける音が遠くから聞こえてきた。
「もしもし、翔矢なんでそんな焦ってたんだよって
夏帆ちゃん?俺には何にも連絡来てないけど」
なんだか聞き覚えのある陽気な声が聞こえてきた。
「え?夏帆ちゃん家にいないの?!
それなら俺も今から探しに行くよ!翔矢ってどこ探してんの?
って、夏帆ちゃんみーっけ!」
やっぱり渚くんだ。