きみの声を聞かせて
重たい足を引きずるように学校へと足を動かす。
学校なんて楽しくもないのになんで行かなくちゃいけないんだろう。
クラスのみんなも部活のみんなもわたしの身近にいる人はすべて「敵」。
友達は昔はいたけど……今はひとりもいない。
わたしの肩を持つと、同じ扱いをされるからって逃げられた。
先生だってこの状況に気付いてるのに、見て見ぬふりをして何事もなかったように振る舞うから頼りにならない。
「今日も早く終わって……」
上履きを履いて、廊下を歩いて教室に入ると……
今日もわたしの地獄は始まった。