きみの声を聞かせて
((長くなるかもしれないし、気分悪くしてしまうかもしれないけどそれでも聞いてくれる?))
ゆっくりボールペンを動かして2人に向ける。
渚くんは黙って頷いてくれて、麻美は当たり前でしょ!と言ってくれた。
わたしはそれから少し書いては2人に見せてを繰り返し……
今日、話すことができないからという理由で「障害者」と言われたこと
前の学校でバスケ部でトラブルが起きてから、部員の子がクラスにまで大げさに話して友達がいなくなったこと
そして最終的には根も葉もない噂を男子に流されて、黒板全体にわたしへの悪口を書かれたこと
頭に浮かんだことを全て話したんだ。