きみの声を聞かせてのレビュー一覧
バスケが大好きな夏帆は、レギュラーに選ばれたことがキッカケで、部員たちから酷い仕打ちを受けるようになってしまう。傷つき、声も失い、もう二度と光なんて差さないと、そう思っていたーー。 この方の書かれる青春は、ただふわふわ、キラキラしているだけじゃない。甘酸っぱいだけじゃない。 本当に痛くて、思わず目をつむりたくなる部分も、ちゃんと描き出していて。登場人物たちが、必死に、精一杯、もがきながら生きていて。 だからこそ、まるで実話であるかのように、身にしみて。主人公を痛めつけるヤツらが許せなかったり、主人公の絶望に泣いたり。また、救いの光に、主人公の頑張りに、じわりと泣けるのでしょう。 夏帆ちゃんの声は、しっかりわたしの元にも届きました。翔矢くんという真っ直ぐな光は、わたしの心も照らしてくれました。 素敵な物語を、ありがとうございました。
夏帆は、一年生ながらにバスケ部のレギュラー入りを果たしたことからイジメにあうようになり、そのストレスで失声性にまでなってしまう。 転校先の高校で、新しい仲間と出会い、もう一度バスケを始めることにするが…。 全体的には爽やか青春ラブストーリーですが、はじめのいじめのシーンは読んでいてとても辛くなっちゃいました。でも、そんな辛い時期があったからこそ、夏帆ちゃんの成長が強く感じられました。 青春のキラキラした部分だけではなく、辛いこと苦しいことを逃げずに書いてあるのが、本作の、そして作者さまの凄いところだなぁと思います。 あとがきの、苦しいことも全部青春、と いう言葉にジーンときました。まさに、そうだなぁって。 夏帆ちゃんをいつも救ってくれる翔矢くんは素敵男子すぎて、みなさまニヤけてしまうこと間違いなしですっ!!笑 素敵な青春物語、ぜひ読んでください。