男装彼女
side千

あー...やばいやばいやばい。
倒れる...

「先輩!!!!大丈夫ですか!?先輩!!!!」

男の人の声が遠くなっていく。
あたしは意識を手放した。

「......先輩?」

んっ...、頭痛い...。

「...ここどこ...」

「俺の家です。」

あたしはゆっくりと体を起こした。
どうやら、さっきの男の人のベットに寝ていたようだ。
てか、聞き覚えあるなこの声。


「ん?....なんで下野くん?」

「....記憶....ないんですか?」

「うん。」

じゃなきゃ聞くわけ無いじゃん。

「先輩、裏路地でガラの悪い奴らから絡まれてたんですよ。んで、ちょうど通りかかった俺が先輩を助けたんす。」

あれ、下野くんだったのか。
....助けられちゃった感じですかあたし。
あぁぁぁぁぁぁ、みっともない!!!!
これ、お父様に笑われるレベル!!!!
....ん?お父様?

「...今何時?」

「8時です」

「...!!!!」

やばいやばいやばいやばい
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