男装彼女
ーーガチャ

「ん?萌?準備で....え!?」

萌が部屋から出てきたと思って振り向いた先にはなんと....

「なんで龍先輩がいるんですか?」

「それは、こっちのセリフだ。下野貴。」

そう、下野貴が立っていたのだ。
なんでここにいるのー!!!!

「俺は、馨の家に泊まりに来たんですよ。あまりにもあいつが泊まりにこいってうるさいから....。」

....おつかれさまです。
馨も、萌といっしょだからなぁ。
きっと、同じ目にあったんだろうな。
....じゃなくて!!!!
あー....龍の格好できてよかったわ。

「龍先輩と俺の質問に答えてくださいよ。なんでここにいるんですか。」

ーーガチャ

「龍ぅぅぅう!!!!準備できたよっ!!!!」

ナイスタイミング萌!!!!
さすが幼なじみ!!!!
空気嫁過ぎてて困る。
そして抱きついてきた萌を抱きしめて。

ーーギュッ

「こゆことだから。今から萌とデートなんだよ」

「え、萌先輩の彼氏....?」

「ちがう....んっ!!!!」

「そうだよ。」

萌の口をふさぎながら言った。

「そうだったんですか....。てか!!!!なんで学校にいないんですか!!俺めっちゃ探してたんですよ!?」

「それは....」

あぁ、なんて説明しよう。
この際ばらして....
いや、それはとんでもなく恥ずかしい。
んー....なんかいい方法....。
....あ、思いついた。

「なんでってそりゃあ、いつもはダサ男だから?」

我ながらなんとも言えない言い逃れ。

「お前、なんて言って俺探してる?」

「すっごいイケメンの龍先輩って知りませんか。」

おー、そんなことを言ってくれてたのか。
なんか、照れる....。

「そんなんじゃ見つかるわけねぇだろー?まったく....。俺は学校では存在消してるから」

「そーなんすか?」

「あぁ。」

信じるんだ....。
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