男装彼女

始まり

side千

「おっはよー!!!!千!!!!」
「あ、萌(もえ)。おはよう。」

この子は萌。
保育園からずーっと一緒。
幼馴染み兼親友。

「で?挨拶はどーだった?」

「かっこいい言われすぎて照れた。」

「やっぱり!?そーだよね。かっこいいもん、イケメンだもん。うんうん。も、いっそ、龍で過ごしちゃえばいいのに」

「やだよー。めんどくさいもん。たまにするから、いいの」

「あたし、最近龍に会ってないなぁー....。
あ、い、た、い、なぁー....」

と、上目遣いで見つめてくる萌。
萌は小さい頃から、あたしにおねだりしてくるときは、こーやってみつめてくる。
なんだかんだで、あたしは萌に甘いから、折れちゃうんだよね


「わかったわかった。なら、今度遊ぶときは龍ね?」

「ホント!?やったぁ!!!!」

「てか、彼氏作ればいいじゃん!!!!」

「龍より、かっこいい人なんていないもぉん」

いや、嬉しけどね。
女の子ですからね。

「....1人いるけど..../////」

「萌、なんか言った?」

「千、あのね?あたし好きな人できたかもしれない!!!!」

....え?
ええええええええ!!!!
あの、龍以外になびかなかった萌ちゃんにloveな相手が!?

「誰!?誰!?」

「3年のー、鳥海(とりかい)先輩!!!!」

「....鳥海先輩って、あの鳥海先輩?」

「そうなの!!!!ちょっと聞いて!!!!あたしのときめき聞いて!!!!」

....あ、やばい。
長くなるパテーンだ。
....と、あたしは直感した。
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