男装彼女
side萌

「この前昼休みに、校内一周探検をしたの。そしたら....

ーー♪

綺麗なピアノの音が流れてて、私は誘われるように音楽室へ入っていった。
そこで、ピアノを弾いていたのは....

すごくヤンキーの人だった。
この人知ってる....。
3年の鳥海先輩だ....。
こんな強面の人がこんな音を出すなんて....!!!!

「....ん?誰や?」

「あっ!!!!すみません!!ピアノの音が聞こえたから誰が弾いているのかなーって....。」

「べつに、ええけど....」

「....あの、もう1回弾いてくれませんか??」

「は?」

「い、いやならいいんです!!でも、とても繊細な音で....。しかも男の人の弾くピアノ!!もう1回聞きたいです。」

「俺のピアノが聞きたいとか、変わったやつやなぁ。まぁ、ええで?」

....と、にこっと笑ってから、鳥海先輩は、ピアノを弾いてくれた。
この瞬間、あたしは堕ちた気がしました。

「....先輩、いつも弾いているんですか?」

「まぁ、暇なときは」

「なら!!また音が聞こえたら来てもいいですか!?」

「かまへんで?」

「やったぁ!!ありがとうございます!!じゃ、授業があるので失礼します!!」

て、ことがあって、もー!!!!キュンキュンしちゃったの!!!!」
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