男装彼女
そこから始まった喧嘩。

...ん?
喧嘩始まってるじゃんか俺も混ぜろぉぉおお!!!!

「千!!!!俺もまぜっ...うわっ...ごぼっ...!!!!」

なんで殴るんだよ!!!!

「俺の本名をでけぇ声で言ってんじゃねぇよ」

「あ、すみません。」

そーだ、そーだ。
本名バレちゃいけなかったんだ。
危ねぇ...
てか、パンチの威力上がってるし。
落ちかけたわ。

「漾、早くしないと全部やっちゃうよ?」

にやりと笑う昊空。

「そんなの....許さねぇよ....」

そこからは一方的だった。
多分10分もかからなかったと思う。

「てめぇらの総長はどこだ。」

見るからに下っ端のやつの襟首を掴んで聞く。

「....う、上の....扉です........」

よし、上だな!!!!

「漾」

「ん?」

「総長は俺のだ。」

「ちぇー、わかったよ。」

まぁ、仕事だしな。
ここは大人らしく譲りますか。
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