男装彼女

教室に帰ろうとして音楽室の前を通ると、急に萌えが立ち止まった。

「萌?帰るよ?」

「ピアノの音がした。鳥海先輩の音だ。」

....あなたの耳はどういう構造になっているのでしょうか。

「あたしには聞こえなかったけど....」

「行くよ!!!!」

「えっ、あっ、ちょ、萌え痛い!!!!」

ーーガラガラッ

「....ん?あ、こないだの....」

「ピアノの音が聞こえたから来たんですっ!!!!」

「かわいいやっちゃ。」

....と、鳥海先輩が萌の頭をなでた
撫でた!?

「....先輩?」

「あ、すまん、つい癖でな。てか、千じゃんか。」

「きやすく、萌を触んないでよ、羂(けん)」

「....え、千、先輩と知り合いなの?」

「「いとこやねん、なの」」

「えええええー!!!!」

言ってなかったっけ。
まぁ、ここは2人きりにしてあげよ。

「あたし、羂のピアノは聞きあきたから、萌が1人で聞いてきなー。あたしは昼寝してくるから」

「ええっ!!!!ちょっと、千!!!!」

なんか、呼び止めてる声がしてたけど気にしない気にしない。
さて、お昼寝お昼寝。



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