君とお絵かき
最終章
「おはよう!」
「あっ、おはよう!蓮ちゃんっ!」
手術の日から二年くらいはたっただろう。
莉桜はこの二年でだいぶ髪が伸びた。
それは私も同じだ。
「ふふふ·········っ」
「何笑ってるの?莉桜。」
「えへへっ、蓮ちゃん大好きっ!」
「えー?もう、何ー?私も好きだけどね·········!」
「あははっ!」
美術部では、また絵を描いた。
大切な大切な莉桜、泣き虫な親友と。
一人だけで迷ったこともあった。
二人で一緒に泣いたこともあった。
一つ一つの思い出が、全て大切で。
死んでも、また生き返っても。
莉桜と過ごした日々は忘れない。
「莉桜っ。行こっ!」
「うんっ!」
莉桜と私は、今年中学校を卒業しました。