君とお絵かき
✲莉桜視点
「ふぅーっ!!やーっと授業が終わったぜー!」
そう言ったのは蓮ちゃんだ。
私も授業は退屈。でも、いいんだ。
学校は楽しいから。
そういえば、もう、部活か。
蓮ちゃんが言ってきた。
「そうだね、遅れないように急ごう!」
蓮ちゃんを少し急かした。別に、理由は無い。なんとなく、だ。
「こんにちはー!」
「こんにちはー。」
蓮ちゃんが元気よく、私はかなり消極的だが、先輩にはきちんと挨拶するのだ。
先輩達は、笑顔で挨拶を返してくれる。
(やっぱり美術部って、緩いなぁ。)
そんなことを思いながらも、蓮ちゃんは元気よく部活に取り組んでいた。
特に頑張ることも無いけどね、と、蓮ちゃんと雑談しながら絵を書く。
この先の私には、かなり重い話だったのかもしれない。
だが、今の私は、普通に聞き流せた。
「絵が書けなくなるなんて、絶対に嫌だからね。」
「そうだよねー······、生き甲斐が絵って感じだもん。私は。」
「私も·········。」
少々重い話になってしまっただろうか?
蓮ちゃんと私の間には少しの間沈黙がながれる。