君とお絵かき
交差点の赤信号
✲莉桜視点
「はーい、部活終わりでーす。」
気付けばもう部活終了時刻、時間が過ぎるのは早いものだと、実感する。
「あぁー、もうすっかり暗いよー!」
蓮ちゃんは空を見上げながら言った。
私が怖いといって、蓮ちゃんにいじられたのは割愛である。
「帰ろっ!」
蓮ちゃんは靴紐を結びながら言う。
「そうだね。帰ろう。」
特に急ぐ理由もなかった。
なので、蓮ちゃんが靴紐を結び終わるのをのんびり待っていた。
「よしっ!」
「履けた?じゃ、帰ろ!」
「おう!」
私達は校門まで走って出た。