君とお絵かき









蓮ちゃんが気付いた頃には、もう、手遅れだった。







「ぁ·······蓮····ちゃん········」







ガクガクと震えながら手を伸ばす。




届くはずがないのに。







「キャアアアアアアアアアアアッッ!!!!!」







目の前が真っ白になる中、蓮ちゃんはようやく車に気付き、叫ぶ。





もう、止まる気配もない。







「ぁ·········ぁぅ·········。」







蓮ちゃんが、車にはねられた。











コンクリートの地面に蓮ちゃんが倒れる。








段々と赤く染まっていく。













< 29 / 104 >

この作品をシェア

pagetop