君とお絵かき
蓮ちゃんが気付いた頃には、もう、手遅れだった。
「ぁ·······蓮····ちゃん········」
ガクガクと震えながら手を伸ばす。
届くはずがないのに。
「キャアアアアアアアアアアアッッ!!!!!」
目の前が真っ白になる中、蓮ちゃんはようやく車に気付き、叫ぶ。
もう、止まる気配もない。
「ぁ·········ぁぅ·········。」
蓮ちゃんが、車にはねられた。
コンクリートの地面に蓮ちゃんが倒れる。
段々と赤く染まっていく。