君とお絵かき




「おはよう!」





今日も、元気よく挨拶した。



「おはよう。」



莉桜は大人しめな性格なので、いつも、私を落ち着かせてくれる。




そんな優しい莉桜が好きだった。



「何、書いてるのー?」



「んーっ?秘密ー。」



「えぇーっ!」




こんなやりとりもよくあった。



次の日、学校にくると、莉桜が何か、綺麗にラッピングされた紙袋を手渡してきた。



「莉桜、何これ?」




「いいからー、開けてみて!」




「う···うん。」






蓮はガサガサと袋を開けていく。




「えっ!」



「ふふふー····どうよ?」






紙袋の中身は·········



おそらく莉桜が書いたであろうカードと、
蓮の好きなキャラクターのストラップだった。





「これ·········もしかして·····。」



「お誕生日おめでとう!蓮ちゃん!」






そうだった。今日は、私の誕生日だ。






「あっ·········ありがとう!!」




誕生日を覚えててくれたこととか、誕生日プレゼントくれたこととか。





もう、全部まとめて、嬉しかった。










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