縁結び承ります!
仲良くなんて絶対出来ない。
「...ユカリ、顔が...。」
渋顔の私に「失礼だよ!」と小さく耳打ちしてくる花音。
頼君もそんな私を見かねてか、苦笑する。
「菅野さんは人と仲良くなるの得意でしょ。『縁結びの神様』の異名は伊達じゃないと思うんだけどな。」
頼君、ここで異名の話されても、
私だって人は選びます。
そして、こいつの前でその異名言わないで!
私の嫌な予感は当たった。
「その『縁結びの神様』とか、あんた中二病?」
「違うわっ!れっきとした高二ですー!!」
「ユカリ、その返し方なんか違う。」
カノンに冷静に突っ込まれた。
「神様とか本気にしてんの?
ガキじゃあるまいし。」
コイツっっつ!!?
仮にも家が神社の娘に対して!
言ってないから知らないんだろうけど!
神様を冒涜しやがった!
「はぁ!?
お前なんか、罰が当たって禿げてしまえ!」