縁結び承ります!
「でもさ~、あながち間違ってないよね。あんたの家縁結びで有名な神社だし、あんたはそこの巫女さんなワケだし。」


「いや、間違ってるでしょ。私は神様なんて崇められるほど出来た人間じゃないよ。

...そーよ!私は芋虫と仲良しでいられればそれだけで充分幸せなのよ。」



「閃いたように、言ってくれちゃってますけど、虚しくないの?その自己評価。」



うぅ、痛いところを遠慮なく聴いてくれますな。


ええ、正直言うと虚しいです。


しょうがないじゃない。私モテないんだから。


私とカノンでは、顔の作りどころか魂の作りまで違うのではないかと思う。


巫女なんて神様に仕える仕事してたって、神様が私に微笑んでくれるなんてことは夢のまた夢。




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