蓮月~ハヅキ~
1
始まり
「真鶴(まつる)早くー!クラス発表見れなくなっちゃうよー!」
「ちょ、待ってよ京香(きょうか)、早い早い!
それと、クラス発表は逃げてかないから、ゆっくりでいいと思うんだけどなー!?」
どうも、木下(きのした)真鶴です、只今絶賛走り中です。
え、知ってるって?
そして、あたしの前を全力で走ってるのは 神谷(かみや)京香。
あたしの大事な友達です
あたし達が走ってる理由はクラス発表が見たいからなんだけど……無理くね!?
凄い人集りだよ、コレ。
何かのライブですか?って聞きたくなるぐらい凄いよ。
いや、マジで
「京香…諦めようよ。身長150cm代のあたし達には過酷すぎるって」
弾き飛ばされて終了するパターンだって、絶対に
「諦める?何言ってんの、諦めたらそこで試合終了なんだよ!?」
「うん、そういうのいいから」
有名な先生の言葉借りても意味ないから
そんなキラキラした顔しても無理なものは無理だよね