パレット
4,黒と黒 まじわって嫉妬
〜放課後〜
『おい、カオリ帰るぞ。
っーか、なんで今日授業サボったんだよ?』
「あっ、タケルごめん!
一緒に帰れない。」
『…はっ?なんで?』
「あっ!先輩!」
「カオリ帰ろうぜ」
「タケルじゃぁね。」
『……。』
「…ユウスケ見た?」
「…見た。」
『おい…トモミ』
「ん?」
『…誰だ?アイツ』
「んー…たしか去年の文化祭でカオリと一緒に委員会してた田中先輩だよ」
『なんで、そいつがカオリと帰るんだ…
だいたい、なんでカオリは今日授業サボったんだよ』
「…さぁ」
『さぁ?ってなんだよ』
「おい、タケル
トモミにあたるなよ。
だいたい、カオリが誰を好きになろうが、誰と帰ろうがお前に邪魔する権利はねーぞ?」
『はっ?』
「だって、お前ら
付き合ってねーし、ましてやお前にとってカオリは女じゃねーんだろ?」