愛しています
魔法のような
それから三十分も経たない内に凌君から電話があった。

そしていつもの帰り道。

「今日ね、サッカー部を見に行ったよ」
「を、マジで??どうだった??」
「うん、凌君が、全部したんだよね」
「まぁな」
「ほんとすごいっ、魔法使ったみたいだよ」
「んなわけ。俺に魔法なんてねーよ」

凌君はそう言う。

「どうだかー」

いつも凌君はそうだった。

魔法みたいなんでも解決して、

それも全部一人で。

誰の手も借りない。

それが凌君なんだ。
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