愛しています
明日から一人で行くことになった。

まあ、これで凌君に迷惑かけずにすむし

凌君だって、あの子と行きたいだろうし

「歩ちゃん」
「お、一ノ瀬君…おはよ」
「おはよって…もう昼過ぎだよ??」

あ…。

そうだった。

もうお昼食べたんだった。

「何かあった??」
「え??」
「ずっとぼーっとして。何かあったんだろ??」
「ううん、なんにも」
「言っていいよ」

一ノ瀬君は言う。

「なにもないよ」

一ノ瀬君にはバレちゃってるのかな。

「まぁ、無理して聞かないし、なにかあったら言ってね」

それだけ言って一ノ瀬君はどこかに行った。

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