eternal Lovers

憧れ


俺は今日もいつも通り、同じコンビニに朝飯を買いに来ていた。
今日はタイミングよく、客は俺一人。
あの子のレジに無条件に行ける。

『いさわ』さん

店員の名札に平仮名で書いてある名字。彼女について俺が唯一知ってる情報。
下の名前も分からなければ、年も分からない。
でもまあ、たまに聞こえる話の内容からしても、俺より年上ってことはないだろうから、高校生だろう。


俺は弁当を選びつつも、レジの方から聞こえるいさわさんの声に、耳を傾けていた。





…どうやら今日は夜、お祭りに行くらしい。
どこのかは分からないけど、でもまあ、たぶん近くの神社のだろう。
と言うより、そこ以外にこの時期にお祭りやってるところなんてそんなにない。

どうせヒマだし、なんかそこの神社のお守りは、願い事が叶うとかって学校で女子が騒いでたから…










………買ってみるか。
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