eternal Lovers
「誰?知り合い?」
「え、あ、うん。バイト先の常連さん。」
「ふぅ~ん…何で一緒にいたの?」
興味津々で訊いてくる愛樹。
「いや、さっきみんな探してたときにぶつかっちゃって…それでここまで案内してくれたの。」
「へぇ~……さては何かあったな!?」
「は!?何もないし!てか那由たち来るの遅すぎ!!」
「なんか動揺してるけどぉ!!しかも話変えてるし!!」
「こっちがめちゃくちゃ心配したってのにねぇ~?」
「いいからぁっ!ほら、愛樹、那由、また出店行こうっ!!」
あたしは何とか誤魔化して出店の方へ向かった。
けど…茉実が後ろからツンッとしてきて、
「何があったか夜中に聞かせてもらうからね~!何もないなんて言わせないよ!」
ニヤニヤしながら小声で言ってきた。
はあ…みんな勘鋭すぎ…
結局言う羽目になるんだろうなあ…。
そう思いながらあたしはみんなと一緒に出店へ再び繰り出した。