eternal Lovers

「さて、華奈美、話を聞かせてもらおうか~?」

茉実が含み笑いをしながら尋問し始めた。
お祭りの後はあたしの家に茉実が泊まる約束をしていて…
あの事件は話さざるを得ない。


「………。」

どう切り出せばいいか分からず、親友の前なのにうつむいたまま考え込んでいた。


「なぁ~に顔真っ赤にしてんの!!」

「えっ!?うそ!?赤い!?」

「どうせ思い出して真っ赤になるようなことがあったんでしょ。」

「…あのさ……いきなりキスしてくる男の人ってどう思う?」

「はい!?」

あたしの唐突な質問に茉実は素っ頓狂な声を上げて目を丸くした。


「だーかーらー!!…キスしてくる男の人どう思うって…?」

「え…あ…どうだろ…。体験したことないから分かんないけど。
 何?華奈美、告られたんじゃないの?」

「告られたけど…キスもされた。」

「???どゆこと???」

「えっと…。」

あたしはあの事件のことを自分の覚えてる限りで全部、茉実に話をした。
茉実は頷きながらただ、話を聞いてるだけで、
話が終わってしばらく沈黙が続いた。


「…で?」

「で?って??」

「華奈美はどうしたいの?」

「どうって…。」
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