eternal Lovers
「じゃあ、これから、よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「なんか…敬語って変だね。」
「そうですね…よそよそしいですよね。」
「じゃあ、これから敬語なしね!!」
「うんっ!」
「でさ、名字とかで呼んでるのもよそよそしいじゃん?だから、華奈美って呼んでいい?」
「いいよ。じゃあ、あたし、爽太って呼ぶ。」
「なんか、照れくさいね。」
「ほんと。」
なんか変な感じ。付き合うって。
はっきりしたことはよくわかんない。
けど、こんな感じなのかな…お互いに照れるもんなのかな…
でもいいや。これから分かって行けば。それでいいや。
「ねえ爽太。」
「な、何?」
「ふふっ、照れてる。」
「やっぱりまだ慣れないんだよ。」
「つい数分前まで敬語だったからね。」
「まあ、そのうち慣れるでしょ。」
「うん。でさ、ここ、あたし達の始まりの場所…だよね?」
「…そうなるね。」
「でさ、始まりがキスだったじゃん。」
「うん。俺からいきなりね。」
「あれ、ほんとにびっくりしたんだから!!」
「だってあれは華奈美…!」
あたしは照れて俯いてた爽太が顔を上げた瞬間、キスをした。