eternal Lovers

お祭り当日の朝。あたしはいつも通りバイト。
店の中にはいつも朝ごはんを買いに来るあの人。



「伊澤、お前今日お祭り行くのか?」

「行きますよぉ~!!学校早退して家帰って浴衣着て行きますからっ!!」

「お前はほんとに…でも、いいよなあ…。」

「一真さん、行かないんですか?」

「だって俺、いっつも夜番じゃん。お前より後に上がるけど。」

「あ、そっかあ…世間とズレてると悲しいですねえ…」

「うっわー、お前に言われると腹が立つー。」

「はいはい、勝手に腹立ててください。あ、いらっしゃいませー!!」



あたし、バイト中に話あんまりしないように心がけるんだけど…
やっぱり一真さんとシフト一緒だとダメだなあ…。
今のもいつもの朝ごはんの人に、聞かれたかなあ…。
あんまりお客さんに話、聞かれたくないんだよね。
当たり前のことなんだけどさ。
一真さん、分かってるのかなあ…。

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