eternal Lovers
何…いきなり名前聞いてくるとか。
まさか、偶然に乗っかってナンパするつもり?
はあー…、善からぬ男に引っかかったかなあ…あたし。
「…ちゃん?華奈美ちゃん?」
「…はい!?」
「大丈夫?ボーっとしてたけど。疲れたの?」
「あ、いえ、なんでもないです!」
「そっか。あ、着いたよ。」
あたしたちは境内に着くなり、社の階段に座り込んで、他愛もない話をした。
あたしは何だかんだ言って話をするのが好きだから、津川さんに話しかけられても億劫ではなくなった。
むしろ、学校のこととか、あたしが話しまくっていた。
どうやら津川さんは今年大学に入学して、県外から来たそうだ。
今は一人暮らしをしているらしい。
だから、コンビニに毎日朝ごはんを買いに来るんだって言ってた。
「そういえば、友達には連絡したの?」
「ああっ、すっかり忘れてた!!」
あたしは、誰がケータイ見ても気づいてもらえるように、3人全員にメールを送った。
『境内にいます。』
そう送って顔を上げた時だった。