Kiss of a shock ~涙と~
「何で俺が。」


「同じ日本人でしょ。」


それだけじゃないか。


直人はサングラスごしに親父を睨みつけてチッと舌を打った。


「商売とは別だからな。」


女は何と思ってるのか男二人について行こうとしている。


それを見ながら、直人はおいと声をかけた。


3人が足を止めて振り返る。


「何だお前。」


直人はちらりと男二人を見遣り、それから女の顔に目を移した。
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