Kiss of a shock ~涙と~
「はい。」


・・・ん?


電話番号は間違いなく健二のものだ。


けれど、電話口に出たのは女の声だった。


・・・おっと・・・?


あ、もしかして


「あ、すみません朝からお電話して・・・あの・・・。」


「小泉さんよね?」


「はい、・・・あの陣内さん、ですか?」


「ええ、ごめんなさい、健二さん今シャ・・・ちょっと席を外してて。昨日のことで連絡をくれたのかしら?」


万理香は封筒に目をやって答えた。


「そうです・・・けど・・・。」



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