Kiss of a shock ~涙と~
イタリアンレストランでディナーを食べてから、私はホテルに連れて行かれる。


ロイヤルファーストルームとかいう、贅を極めた部屋だそう。


「後のことは健二さんに任せておけば大丈夫よ。」


もちろん、ホテルまではついて行かないから安心して、と微笑んで続けた。





「陣内さんは、健二くんのことを…好き、なんじゃないんですか?」


部屋を出て、マンションの駐車場に向かいながら、言った。


何とも、思わないんだろうかー?


「んー愛してる、というか…大切な人、かな?健二さんが望むなら何でもしてあげたくなる。無償の愛、とでも言うのかしら?」
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