Kiss of a shock ~涙と~
俺の気持ち・・・


その言葉を頭の中で繰り返して、直人は嘲笑を浮かべた。


そんなものは、知らない。


俺は何も感じちゃいけないんだ。


楽しいことも、嬉しいことも・・・あってはならないんだ。


直人は、ゆっくりと万理香を降ろした。


「・・・言っただろ。」


そう呟いて、困惑した面持ちの万理香の顔を見遣った。


「え・・・?」


「・・・あんたみたいな女には、何の魅力も感じない。想われてるだけでも・・・迷惑だ。」
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