Kiss of a shock ~涙と~
思えば、中学の頃から健二の近くにいる女は、


みんな似たような女ばかりだった。


媚びて、欲しがって、妬む。


自分からこの女を自分のものにしたいと思ったことは一度もなくて


面倒になって、使い捨てるように何度も女を変えた。


少しずつ大人になっていく中で、知りえたものは社会勉強というものだけではなくて


女というもの、その全てだった。
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