Kiss of a shock ~涙と~
「万理香ちゃんってさ、はじめてだよね?」


「へ?」


「だから、処女。バージンだよね?」


「何言ってるのよ!」


こ、こんなところで!


顔がカアッと紅くなり、はいそのとおりと言っているように反応してしまう。


それに、くすくすと笑って言った。


「楽しみにしてるよ。」


「まだ、受けるとは言・・・。」


カタン


健二は椅子を鳴らして立ち上がり、それから身を乗り出した。


顔が近付いて、そして囁くように言った。


「君は断らないさ。」
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