Kiss of a shock ~涙と~
第3章 「コンビニ」
気が付いたら、健二はいなかった。


それから、目の前にウェイターの顔があって、大丈夫ですかと声をかけられると


それでようやく現実世界に戻ってきた。


よほど青褪めた顔をしていたのか、よく冷えたレモン水を持ってきてくれて


デザートのケーキを食べながら、深呼吸。


落ち着いてきた。


大丈夫、私はもう子供じゃない。


あの頃には―いない。
< 59 / 347 >

この作品をシェア

pagetop