紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
……凹んだままではいられない。
とにかく
武内課長が線引きしてくれた箇所を
もう一度考え直してやり直すしかない。
通常業務も残ってるから残業は避けたい。
OKを貰わないと帰りにくいから
落ち着いて頑張るしかない。
りとさんは私と同じく企業勤めで
管理職だから毎晩私より帰りが遅いし
私は節約の為にお弁当持参だけど
りとさんは社食か
会社近くのお店で食べているから
朝食と夕食は栄養と愛情を込めている。
お世話になっているし
一緒に住まわせて貰っているのに
私から一切お金を受け取らずに
『俺に渡す金があるなら
奨学金の返済と自分の将来に回せ。』
と言ってくれる優しい人だから
私は出来る事で
恩返しをしないといけない。
…さて、オフィスに戻ろうかな。
焼魚の件はひとまず置いといて
今の私はまずは企画書。
仕事に来ているんだから
とにかくやり直そう。
私は気合いを入れ直して
カフェオレを飲み干して
カップを片付けると
給湯室を出てオフィスへと戻った。